Carbon Neutral
カーボンニュートラルは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、実質的な排出量をゼロにするという考え方です。
地球温暖化対策の国際的な枠組みであるパリ協定では、世界の平均気温上昇を2℃より低く保ち、1.5℃に抑える努力をする目標が掲げられており、達成には温室効果ガスの排出量と吸収量の均衡、つまりカーボンニュートラルの実現が不可欠、とされています。
このグラフは、2010年以降の弊社所有建物におけるエネルギー使用量の推移を示します。
東日本大震災を機に、省エネ・ZEB化を目的とした改修や新築を行い、再生可能エネルギーの活用を進めてきました。その取り組みの成果を公表します。外部環境が年々設計基準(JIS)温度を上回る中、機器の劣化や温度設定の緩和により、若干の増加はあるものの、エネルギー使用量は概ね安定しています。
弊社では環境目標として、まずはScope 2に該当する電力使用に伴うオペレーショナルカーボン(建物の運用時に発生する温室効果ガス、特にエネルギー消費によるもの)の削減に取り組んでおります。
今後も段階的に温室効果ガス排出量の削減を進め、持続可能な社会の実現に向けて貢献してまいります。
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、中小規模事務所ビルの脱炭素化も重要です。
弊社は都心の自社ビルでZEB化を実践し、竣工後も使用形態の変化に応じて性能を継続的に検証・改善しております。
その約10年の結果を公表します。
●タイ工場(KKFT)における太陽光発電導入事例
弊社は、パワー半導体や金属部品、産業機械などの販売を中心に、国内外で幅広く事業を展開しています。
その海外拠点のひとつであるタイ工場「KYORITSU KIDEN FUJI(THAILAND)CO.,LTD.(KKFT)」では、環境負荷の低減と電力コストの削減を目的として、太陽光発電設備の導入が行われました。
●導入の背景
KKFTでは、生産ラインの増設に伴い、新工場を建設しました。
この新工場では、タイ投資委員会(BOI)の支援制度により、法人税が一定期間免除されるなどの優遇措置があり、加えて東京電力エナジーパートナー株式会社の支援も受けながら、太陽光発電設備の導入が進められました。
●工場と設備の概要
新工場は、タイ国チョンブリ県アマタナコン工業団地内に位置し、多くの日系企業が集積する地域にあります。
太陽光発電設備は洪水対策を含めた設計がなされ、2021年12月より稼働を開始しました。
●発電実績と効果
導入時に設定された年間発電目標は36,600kWhでしたが、2022年には55,347kWhの発電を記録し、大幅に目標を上回りました。
これにより、工場のピーク電力の抑制に貢献し、電力料金の削減にもつながっています。
特に、燃料費調整によって電気料金が高騰する中においても、太陽光による自家発電は安定したコストメリットを提供しています。
●維持管理
稼働開始から設備の定期メンテナンスが実施され、安定稼働を継続しています。